右足関節外側靱帯(じんたい)を損傷した羽生結弦(22=ANA)は、NHK杯欠場から一夜明けた11日、大阪市内で静養に努めた。関係者によると、女子フリーに出場した宮原の演技をテレビで観戦して応援していたという。けがの回復のために、食事内容にも気を配るなど早期復帰に向けて動きだした。

 ただ、この右足首のケガにより、ソチ五輪直後から少しずつ築き上げてきた連覇プランは、練り直しとなる。今季はフリーで新たな4回転ジャンプのルッツを導入し、4回転5本としていたが、その4回転ルッツで負傷。まだプログラムの完成度は低く、リスクを負ってでもこの技を導入するか、見直す可能性もある。

 ジャンプ担当のブリアン・コーチはこの日、「五輪に向けた新たなプランは、まだユヅルと話し合っていない。今日は、あいさつしただけだった。まずは治すことが一番。その後で、新たな計画についてディスカッションしたい」と話した。全治や、治療内容は「分からない」とし、すべては「治ってから考えたい」とした。