五輪種目の女子個人決勝で2012年ロンドン五輪代表の岸彩乃(金沢学院大ク)が銀メダルに輝いた。同種目で日本勢の表彰台は史上初の快挙となった。

 岸は準決勝を7位で通過し、8人(各国・地域最大2人)で争われた決勝で55・740点をマークした。15年大会3位のタチアナ・ピアトレニア(ベラルーシ)が56・075点で初優勝した。

 男子個人決勝で11年大会3位の伊藤正樹(東栄住宅)は演技を中断し、24・800点で8位。高磊(中国)が62・280点で2連覇した。

 女子でシンクロナイズド銀メダルの森ひかると高木裕美(以上金沢学院大ク)、男子で岸の弟の岸大貴(ポピンズ)、昨年のリオデジャネイロ五輪4位の棟朝銀河(エアリアルドリーム)はいずれも準決勝で敗退した。

 ◆岸彩乃の話 メダルは予想外でうれしかった。みんなが喜んでくれて泣いちゃった。自信を持って演技できたのが良かった。

 ◇岸彩乃(きし・あやの)女子個人で12年ロンドン五輪代表、14年仁川アジア大会銅メダル。弟の大貴は今年の世界選手権代表、父の一盛さんは体操の元トップ選手。金沢学院大出、金沢学院大ク。154センチ、47キロ。25歳。石川県出身。