「シュートの職人」が復調をアピールした。新潟アルビレックスBBは中地区首位のシーホース三河に84-98で敗れ3連敗。それでも、今季から新加入のシューティングガード(SG)城宝匡史(35)が、移籍後最多の26得点と奮闘した。

 SG城宝が高確率でシュートを決めた。得意の3点シュートは6本放って4本成功。リング下にも「ピックアンドロールに対する相手の守備は待っているだけだった」と、スクリーンを使ってドリブルで切れ込み、得点を重ねた。前日11日の14得点に続いて、今季初の2試合連続2ケタ得点もマークした。

 10月に左手親指付け根の靱帯(じんたい)を損傷。4日の富山戦から復帰したばかり。それでも「左手だからシュートには影響ない」。敗れはしたが首位三河から堂々のスコアメーク。「チームでつくった形から決められた。ああいう相手からもスコアできることが分かった」と手ごたえをつかんだ。

 試合は第4クオーター序盤まで競り合ったが、残り4分過ぎから連続10失点して力尽きた。「得点はできる。もっと全員で守備しないと。次は負けられない」。城宝は次節滋賀戦(20、21日)での連敗ストップを誓った。【斎藤慎一郎】