12月7日開幕のGPファイナル(名古屋)出場を目指していたショートプログラム6位のアシュリー・ワグナー(26=米国)がフリーで途中棄権した。SP8位のポリーナ・ツルスカヤ(16=ロシア)は合計195・56点の4位となり、樋口新葉(16=東京・日本橋女学館高)のファイナル進出が決まった。樋口は自身の短文投稿サイト「ツイッター」に「Omg」(原文まま)と投稿して、驚きを表現した。

 初戦で3位に入り11点を稼いでいたワグナーとツルスカヤは、今大会2位(13点)以上を上積みすれば、24点で6番手だった樋口を捉える可能性があったが、他の有力選手に上を行かれる展開となった。

 樋口はシニア2年目で初のファイナル進出。今季はGP第1戦のロシア杯で3位、第3戦の中国杯で2位と安定した成績を残した。中国杯後には「まだファイナルに出られるか分からないけれど、ファイナルまでもう少し時間があるので、見直すところは見直したい。もうちょっと詰めるところは詰められるんじゃないかなと思うので、もう少し追い込んだ練習をしていきたいと思っています」と意気込んでいた。