フィギュアスケート女子の紀平梨花(15=関大KFSC)が9日、ジュニアグランプリ(GP)ファイナルのフリー(同日午後3時5分開始)に向けて会場の名古屋市ガイシプラザで公式練習を行った。ロシア選手5人と紀平で臨んだ7日のショートプログラム(SP)は自己ベストの66・82点で4位。フリーでは代名詞のトリプルアクセル(3回転半)を2本入れるプランがある。

 公式練習ではフリー「道」の曲をかけての通し練習で、冒頭の3回転半は転倒。しかし、2本目は3回転半-2回転トーループの連続ジャンプを決めた。練習の序盤は3回転ルッツがなかなか決まらなかったが、繰り返し練習して3回転ルッツ-3回転トーループの連続ジャンプを成功させるなど、徐々に調子を上げて笑顔が見られた。

 11月26日には優勝した全日本ジュニア選手権で、3回転半-3回転トーループに2回転トーループを加えた3連続ジャンプに成功。今回は国際スケート連盟公認大会で、3回転半-3回転トーループの連続ジャンプを決めれば、シニアを含めても史上初の快挙となる。この日の練習でもその連続ジャンプを複数回決めて、準備は完了。年齢規定に3週間届かず、18年平昌五輪には出場できないが、自国開催の大舞台で大きな爪痕を残しにいく。