アメリカンフットボール日本選手権プルデンシャル生命杯「第71回ライスボウル」は1月3日午後3時、東京ドームでキックオフされる。対戦は、2年連続3度目の出場の富士通フロンティアーズと、27年ぶり5度目の出場の日大フェニックス。8年連続で社会人が勝利しているが、今回の初顔合わせではどうなるか。これまで出場したライスボウルでは、日大が4戦、富士通が2戦ともに負けなし。どちらが全勝記録を伸ばすか、注目される。

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 日大27年ぶり甲子園ボウル優勝の原動力となり、史上初めて1年生で年間最優秀選手賞チャック・ミルズ杯に輝いたエースQB林大希が、社会人王者相手に力を発揮できるかが、最も注目される。

 林は甲子園ボウルでは、パスで128ヤードと1TD、ランで113ヤードを獲得。大会MVPも受賞した。パスとランのバランスが良く、スピードもある。「学生には体力があり、(練習)時間がある。甲子園のようにシンプルなことを出せたら、社会人相手でもいける」と今回も粘り勝ちを狙っている。

 林には日本協会・国吉会長も最大限の期待を寄せる。「新しい日本の学生のスターで、4年続けてミルズ杯を取ってほしいと本人に話した。牛若丸・林と弁慶・富士通の対決が楽しみ」と12月19日の大会記者会見で熱弁を振るった。

 「弁慶」と表された富士通ディフェンス陣。その圧力の強さはXリーグでも屈指と言える。2017オールX年間最優秀ディフェンスにも選ばれたLBニクソン、DBアディヤミを軸に、DL古木、LB竹内、DB樋田らが固める布陣は鉄壁とも言える。ジャパンXボウルでQBサックを決めた竹内は「迷いなくプレーできる時が良いので、無心で思い切りやる。1年生QBにブリッツとかを決めたい」と手ぐすね引いている。