男子は千葉ジェッツがシーホース三河に89-75で勝利し、2大会連続2度目の優勝を飾った。前半は互角の戦いで、第3クオーター(Q)序盤の47-45から小野龍猛(りゅうも)主将(30)の3点シュート3本などでギアを入れ、一時は70-48まで突き放した。司令塔富樫勇樹(24)をけがで欠く中、チーム力で勝ち抜いた。

 頼れる主将が、2度目の頂点へ導いた。第2Qまでの様子見から一転。5点差で迎えた第3Q開始から自分にマークがついていないと察知した小野は「これは入る」と3点シュートを決めた。その後も2本の3点シュートなど小野は第3Qだけで13得点。最大22点差をつけ、流れを引き寄せた。

 元日のBリーグでA東京に49-67で大敗。富樫も左大腿(だいたい)四頭筋挫傷のけがを負い、2~3週間の離脱が決定的となった。小野は「こういう時だからこそ、もう1度チームとして戦おう」と決意。その覚悟はチームに広がり、全員が千葉の強みである「走るバスケ」をコート上で体現した。

 表彰式後に3度宙を舞った大野篤史監督(40)も「小野を中心にチーム全員がサボらず走った結果」と笑みを浮かべた。「ここからまたステップアップできるようにリーグ戦を戦いたい」と言葉に力を込めた。