元世界ランク4位で現在同27位の錦織圭(28=日清食品)が、復帰2戦目で見事に優勝を飾った。

 米国期待の若手で同158位のマッケンジー・マクドナルド(22=米国)に6-1、6-4のストレート勝ち。「今週は、すべての試合がチャレンジだった。1試合ずつ良くなって、今日は復帰後最高の試合ができた」と喜んだ。

 昨年8月に負った右手首の腱(けん)の脱臼から、先週の米ニューポートビーチ大会で復帰。6試合目で最もレベルの高いプレーで、ツアー下部大会通算6勝目を挙げた。

 錦織は、第1セットの1オールから一気に5ゲームを連取して波に乗った。先の全豪2回戦で、同4位のディミトロフにフルセットで金星間近まで迫った若手に、しっかりと対応。武器とするフォアも、この2週間で、最も威力もあり安定していた。

 準決勝後には、この2週間の下部大会出場は「練習だと思っていた。あまり自分に期待をしていなかった」と明かした。しかし、復帰戦こそ1回戦負けに終わったが、今週は5戦無敗。最高の形で、いよいよ12日に開幕するニューヨーク・オープンでツアー復帰戦に挑む。