B2東地区1位の秋田ノーザンハピネッツは67-51で同3位の山形ワイヴァンズを振り切り、開幕12連勝に続く今季2度目の10連勝を決めた。第3Q(クオーター)まで競り合ったが、最終Q、田口成浩主将(27)が3点シュートを効果的に決めて粘る相手を突き放した。

 田口主将が、リーグ初先発の特別指定選手・保岡龍斗(22)に手本を示した。3点リードの最終Q序盤、交互に点を取り合う展開の中で、立て続けに左45度から3点シュートを決めて突き放した。同Qだけで8得点、計15点を挙げた田口主将は「前半はよくなかったけれど、いずれ俺の時間が来ると思っていた。我慢が実った」とチームリーダーの役割を果たした。

 リーグ出場9戦目で初先発した保岡はフリースロー2得点にとどまったが、1アシスト2スティールと守備で貢献。一方で3点シュート5本全部を外し、3ターンオーバーを記録するなど課題も残した。昨季U-24日本代表候補で現在、江戸川大に在籍中の保岡は「シゲさん(田口)といういい先輩が近くにいるので見習いたい」。田口主将は「若いからこそ積極的にチャレンジして失敗しながら学んでほしい」と期待した。

 次節(17、18日)香川とのアウェー2連戦ではリーグ連勝タイ記録(12)がかかる。単独リーグ新を狙った前回は福島に敗れ、今季ホーム初黒星を喫した。香川戦の後はホームで、その福島を迎え撃つ。今度こそ、ホームで単独トップになる連勝記録を塗り替えるつもりだ。【佐々木雄高】