平昌五輪(ピョンチャンオリンピック)個人ノーマルヒル銀メダルの渡部暁斗(29=北野建設)が逆転で今季6勝目、通算15勝目を挙げた。前半ジャンプを129メートルの130・8点で2位につけ、トップから28秒遅れでスタートした後半距離(10キロ)で逆転した。

 平昌五輪は直前に左肋骨(ろっこつ)を骨折し、万全の状態で臨めなかった。大会中も痛み止めを服用。けがを公表することなく、個人ノーマルヒルで2大会連続の銀メダルを獲得した。大目標のW杯個人総合優勝へ向け、五輪後初戦となった4日の個人第15戦(フィンランド)は5位に終わっていた。

 永井秀昭(岐阜日野自動車)は18位、山元豪(ダイチ)は23位、加藤大平(サッポロク)は28位、渡部善斗(北野建設)は31位、渡部剛弘(ガリウム)は37位。