リオデジャネイロ五輪柔道男子100キロ超級銀メダルの原沢久喜(25=日本中央競馬会)が、3年ぶり3度目の優勝を飾り、全日本柔道選手権(4月29日、日本武道館)の出場権を獲得した。

 決勝では熊代佑輔(29=ALSOK)と対戦し内股で豪快に一本勝ちした。原沢は「ドイツ遠征が終わってからコンディションに不安が合ったけれど、昨年の世界選手権以降は組み手を意識するようになって今は緻密な組み手が自然にできているなと実感した」と好感触を口にした。

 2月のグランドスラム・デュッセルドルフ大会の100キロ超級では、王子谷剛志との決勝で、両者とも慎重な組み手争いが続いて指導3の反則負けで準優勝となった。「組み手を1つでも先にかけていればと思ったので、それは改善としてポジティブにとらえている。今大会では指導が遅かったのでどんどん攻めていこうと思っていた」と冷静に話した。

 今後は4月の全日本選抜体重別選手権と全日本選手権を目標とし「連戦を勝ちきりたい。勝ちたいという気持ちを全面に出したい」と意気込んだ。