世界44位の大坂なおみ(20=日清食品)が金星で4強入りだ。16年全米準優勝で同5位のカロリナ・プリスコバ(チェコ)に6-2、6-3のストレートで勝ち、「とてもいい気分。相手が誰とか考えずに集中した」と笑みがこぼれた。準決勝では同1位のハレプ(ルーマニア)と対戦する。

 大坂の快進撃が止まらない。第1セットの第1ゲームで、早々とプリスコバのサービスゲームを破って「最初にブレークできたことでリターンにも集中できた」と、波に乗った。2-1から3ゲームを連取して主導権を完全に握ると6-2で第1セットを先取。第2セットも2-3から4ゲームを連取して、世界5位を葬った。

 次戦のハレプとは3戦全敗。1月の全豪4回戦ではストレートで敗れた。しかし、今大会、シャラポワ、ラドワンスカ、そしてプリスコバと、元女王や4大大会決勝進出者を撃破した自信は大きい。「決勝に進んで優勝したい」と、優勝宣言まで飛び出した。

 今大会は、年間4大会しかない4大大会に次ぐクラスの大会。09年に現行のクラス分けになって以来、日本女子が同クラスの大会で4強入りしたのは初めて。

 また、クラス分けの種類が変わっているので、一概に比較はできないが、日本女子が同等クラスでの大会で4強入りしたのは、05年アキュラクラシックで杉山愛が準優勝して以来13年ぶりだ。

 大坂がトップ10に勝ったのは、17年香港オープン2回戦で当時世界5位のV・ウィリアムズ(米国)を下して以来3度目となる。