日本レスリング協会は17日、東京都内で20日に臨時理事会を開催すると発表した。女子で五輪4連覇の伊調馨(ALSOK)らが日本協会の栄和人前強化本部長から受けたパワーハラスメント問題で対応を協議し、内閣府の公益認定等委員会から報告を求められた再発防止策など回答を検討する。

 内閣府の同委員会は日本協会の第三者委員会がパワハラと認定した4件以外の5件の事例についても「不適切」などと指摘。伊調選手らトップ選手への練習環境の整備や支援、代表選考の透明化、パワハラの再発防止に向けた取り組みなどについて、組織運営の改善に向けた報告を求めた。

 日本協会の高田裕司専務理事は17日取材に応じ「(内閣府から)求められたことは、きちっと回答する」と話した。