アメリカンフットボールの定期戦での悪質な反則行為で、日大の宮川泰介選手(20)から2年生QBが負傷させられた関学大は22日、宮川選手が被害QBに直接謝罪していた件について「不利益を被る可能性がある」と配慮し、公表していなかった。

 この日、宮川選手は会見で、今月18日に、負傷選手のもとへ直接、謝罪に訪れていたことを口にした。宮川選手は6日の定期戦から5日後の今月11日に、負傷選手と家族への謝罪を日大側へ求めたが拒まれ、ようやく18日になって直接の謝罪が実現したとも明らかにしていた。

 関学大はこの日、この一連の流れについて「日大選手(宮川選手)は最初から謝罪に来ようとしていながら、部に止められていたこと、謝罪に来たことを明らかにすると、日大選手が何らかの不利益を被る可能性がある」として、事実を伏せていたと説明。

 真相については「本人の口から明らかにしてもらうことが大切と考えた」などとコメントし、謝罪の事実を非公表としていたことをわびた。