アメリカンフットボールの定期戦(6日)で日大・宮川泰介選手(3年)が関学大2年生QBに悪質な反則行為で負傷させた問題で、関学大は26日、兵庫県西宮市内の同大学で3回目の会見を行った。

 22日に宮川選手が会見を行い、「反則行為は監督の指示」と主張。しかし、翌23日に会見を開いた内田正人前監督(62)と井上奨前コーチ(30)は、宮川選手の発言内容を否定。あくまでも「首脳陣と選手の間に理解の乖離(かいり)があった」として、反則行為の指示を否定していた。

 会見には鳥内秀晃監督(59)と小野宏ディレクターが出席。鳥内監督は「(日大の再回答書について)前の回答書と変わりない。内田前監督は直接、謝罪に来られたときに『すべて私の責任です』と言っていた。それなら会見での発言は違ってくるのではないか。本当の責任をあいまいにしている」。また、反則行為について「我々の認識と違うのだろう」。小野ディレクターは「(宮川くんの会見を見て)彼の話に信ぴょう性があると思っている。(宮川選手が謝罪に来たときに)直接、話をして確信を持っている」と話した。 関学大は10日、日大に対して申し入れ文書を提出。15日に日大が「監督による意図的な反則行為の指示」を否定する回答書を送付。関学大は17日に会見を開き、回答書の内容に疑問を呈し、24日を期限に回答書の再提出を要求した。24日、日大が再度の回答書を提出し、改めて反則行為は「監督の指示」ではないと回答。今後は第三者委員会を設置し、原因究明と再発防止につなげていくとした。