ラグビー日本代表の“バズ”ことプロップ浅原拓真(30=東芝)が11日、第2子の長男が誕生したことを明かした。イタリア代表との第2戦(16日、ノエビアスタジアム神戸)に向けて、都内で練習を再開。練習後、取材に応じ「昨日、無事、生まれました。(9日の)イタリア戦の後だったのでタイミングとしても良かった。めちゃくちゃかわいいです」とデレデレの表情を浮かべた。

 10日の出産には立ち会えなかったが、急きょ、妻がいる奈良に立ち寄ってからこの日の合宿に合流した。長男は3300グラムで誕生し、名前は大地(だいち)くん。由来はスーパーラグビー(SR)の日本チーム、サンウルブズでの南アフリカ遠征でバスから外を見た時、「大地がすごいな」と心を打たれたからという。ジョセフ・ヘッドコーチ(HC)や選手、スタッフからも祝福され「(代表選手として)一層身が入る思い。お父さん、頑張ります」と気を引き締めた。

 FW最前列からの安定したスクラムと、体重113キロながら高校時代にはNO8を務め、パスセンスにも定評がある。愛称は顔の輪郭がディズニーキャラクターの「バズ・ライトイヤー」に似ていることでバズ。15年W杯代表は落選したが、16年11月に長女新奈(にな)ちゃんが誕生して、19年ワールドカップ日本大会への気持ちが強まった。

 世界ランキング14位のイタリアは伝統的にFWが強く、19年W杯1次リーグで対戦する同2位のアイルランドと同5位のスコットランドの前哨戦と位置づける。9日の第1戦は34-17で快勝した。第2戦に向けて「年齢は中堅だけどモチベーションは若手以上。気持ちも充実しているし、次も必ず勝利してW杯につなげる」。浅原が父として長男へ2勝目をプレゼントする。