男子プロバスケットボールのBリーグ・レバンガ北海道は9日、10月に開幕する18-19年シーズンに向けた初練習を札幌市内で公開した。現役最年長、26回目のシーズンを迎える折茂武彦選手兼社長(48)も全体練習にフル参加。3点シュートを約8割の確率で決めるなど、健在ぶりを印象づけた。

 折茂の手を離れたボールが、面白いようにリングをとらえた。「(社長の仕事で)今日まで全く練習してない。これから開幕にあわせていくよ」。報道陣があぜんとするほどの得点力を見せつけたベテランが、笑った。昨季まで指揮を執った水野宏太監督(35)が退団。新監督の選定作業は「あと1、2週間」(清永貴彦統括=43)の段階にあるが、今季チーム戦略はまだわからない。それでも「開幕に向けてしっかり準備していくだけ」と、心はぶれない。

 この日、今季リーグ開幕戦(6日)の相手が大阪に決まった。NBL最終年度の15年以来3年ぶりにホームでシーズンが始まる。北海道勢は過去11年連続開幕戦で白星がない。「ワクワクさせるようなプレーを見せて、今年は勝ちたい」と折茂。練習後の取材を終えると数分でスーツに着替え、「Bリーグ理事」としての仕事が待つ、東京へと旅立った。【中島洋尚】