7月20日、F1第11戦ドイツGPのフリー走行が行なわれ、レッドブルのマックス・フェルスタッペンがトップタイム1分13秒085を記録。2年ぶりの開催となるドイツGPだが、2年前のポールポジションタイムをすでに1.3秒上回り、ホッケンハイムリンクのコースレコードを0.2秒更新した。

「クルマのバランスがとても良くて、ロングランの感触も良かった。予選ではメルセデスAMGやフェラーリがエンジンパワーをひねり出してくるからどうなるかだね。でも前戦イギリスGPに比べれば格段に良い週末のスタートを切ることができたよ」

 ホッケンハイムリンクはエンジンのスロットル全開率が65%にも達しパワーの多寡がラップタイムに与える影響が大きいサーキットだが、ストレート以外は中低速コーナーが多く、こうしたコーナリング性能に優れるレッドブルが上位につけた。僚友ダニエル・リカルドは今季3基目のMGU-K(運動エネルギー回生システム)とES(バッテリー)、CE(制御コンピュータ)を投入し最後尾スタートが決まっているため、予選のラップタイムではなく決勝に特化したセットアップ作業を黙々と進めた。

 トロロッソ・ホンダ勢はセットアップが充分に煮詰まっておらず、コーナーからの立ち上がりでリアが不安定になるなど苦しんでピエール・ガスリーが15位、ブレンドン・ハートリーが16位と出遅れた。ただしトップとの差は1.7秒、中団グループトップのハースとの差は0.8秒とさほど大きくはない。

(米家峰起通信員)