フィギュアスケート女子でシニア2年目の白岩優奈(16=関大KFSC)が「セカンドループ」の復活を目指す。

 24日、長野県内で行われている全日本シニア強化合宿の公開練習に参加。連続3回転ジャンプの後半(セカンドジャンプ)は多くの女子選手が、最も難度の低いトーループを用いているが「今年は絶対にセカンドループを復活させたい。まだ100%の安定感はないけれど、ちょっとずつ確率が上がっている」。トーループではなく、平昌五輪(ピョンチャンオリンピック)金メダリストのザギトワ(ロシア)らも武器とするループを組み込んでいく意向だ。

 ループが得意な白岩だったが、昨季は平昌五輪に向けて「セカンドループ」を多くの試合で封印。トーループにすることで安定感を求めてきた。だが「次の(22年北京)五輪に向けて4回転サルコーとトーループ、トリプルアクセル(3回転半)をやりたい。まだ始めたばかりで、いい日もあれば、全然ダメな日もある」。3回転半や4回転ジャンプの習得は中長期的な目標となりそうだが、「セカンドループ」の導入に関しては得意分野なだけに今季の武器と考えている。

 新しいショートプログラム(SP)は「オール・ア・ボード」。トム・ディクソン氏の振り付けで「女性の乗務員さんを演じる設定で、ちょっと面白い振り付けが入ったりしているので『見ながらまねしてもらえたらいいな』って思っています」。フリーは昨季と同じ「展覧会の絵」で「少しアレンジをして、また新しい表現ができるようにしていきたい」と意気込んだ。