世界ランキング23位の錦織圭(28=日清食品)は、初対戦の同37位アンドレイ・ルブレフ(20=ロシア)にストレート勝ちし2回戦に進出した。

 お互い1ブレークアップで迎えた第1セット第12ゲーム、錦織が見事にブレークし7-5で先取した。第2セットはお互い1ブレークアップで迎えた第8ゲーム。40-0から角度のついたフォアでポイントを奪い、ラブゲームでブレークし5-3とリード。続くサービスゲームをキープし6-3で逃げ切った。この日はストロークこそ安定していたが、ファーストサーブの入る確率が54%と低調で苦戦した。

 試合を終えた錦織は「アップダウンのあるゲームだった。ブレークするタイミングが良かった。(相手の)フォアが強烈でストレートも力強いので、フォアを避けるように考えてプレーした。自分の調子も上がってきている。我慢すること、攻めるときに攻めることを意識してできた。最後のゲームは攻めきることができた。(試合時間が)長くならず終わることができて良かった。USオープン(全米)も控えているしテニスの質を上げたい。勝つことも大事だが、内容も重視したい」と冷静に振り返った。

 前週のロジャーズ・カップで初戦敗退した錦織だが、全米オープン前哨戦でハードコートの感触を確かめながら、4大大会に向けて1歩1歩仕上げていく。