8月31日、鈴鹿サーキットを運営するモビリティランドとF1運営団体FOMは、2019年のF1開催カレンダーを発表すると同時に、鈴鹿サーキットでの日本GP開催契約の延長を発表した。3年延長で2021年まで開催が続くことになる。

1987年から開催が始まり今年で30回目を迎える鈴鹿の日本GPの開催契約は今季限りとなっており、高額な開催権料と観客動員数の低下で契約延長に向けて様々な障壁がある状態だった。しかしモビリティランドは粘り強くFOMとの交渉を続け、イタリアGP開催中のモンツァで最終合意に達し発表の運びとなった。

モビリティランドの山下晋社長は次のように契約延長の喜びを語った。

「1年以上かけてFOMと交渉を続けてきましたが、FOMの皆さんにもご理解を頂きこの合意に達することができたことを嬉しく思っています。我々はお金儲けのためだけにレースを開催しているわけではありません。ホンダの創設者である本田宗一郎は、1人でも多くの人にモータースポーツとモビリティの素晴らしさを伝えたいという思いで鈴鹿サーキットを創設しました。我々がF1を開催し続けるのは、F1がモータースポーツの最高峰であり、世界中のファンがF1に注目し、たくさんのお客様が来場してくださるからです。それが最も重要なことです。我々は来年以降に向けて、お客様に楽しんで頂けるさらにレベルの高い日本GPにしていきたいと考えています」

なお、10月に開催される2018年の日本GPのタイトルスポンサーをホンダが務めることも併せて発表され、ホンダの山本雅史モータースポーツ部長は「この素晴らしい機会を頂いたことに感謝しています。大勢のファンの皆様に喜んで頂けるように準備をしていますので、1人でも多くの皆様にご来場頂き、ご期待頂きたいと思います」と語った。

(米家峰起通信員)