ボルダリング日本女子の2トップが、ともに6人で争われる決勝に駒を進めた。W杯通算21勝の野口啓代(29)が2完登で3位、今季W杯年間女王の野中生萌(21=ともにTEAM au)も2完登し、トライ数の差で6位だった。

野口は1課題目、「ゾーン」と呼ばれる加点される高度を獲得するも、完登には届かず。2課題目を2撃(2トライ目で完登すること)し、登れば予選通過となる最終4課題目。2トライ目で完登すると、笑顔で大きくガッツポーズし喜びを爆発させた。

野中は1課題目、ゾーンを制限時間の5分を目いっぱい使って15回目のトライで獲得する。2課題目を1撃(1トライ目で完登すること)し、4課題目残り50秒、ゾーンにも到達できていなかったが、観客をあおった。大声援を力に変えて勢いよく登り、トップホールド(突起物)に手をかけると笑みがはじけた。

リードでも2位となったスロベニアの19歳ヤンヤ・ガルンブレトが1位で決勝進出を決めた。完登した3課題すべてを1撃し、安定した強さを見せつけた。

決勝は日本時間15日の午前2時から開始する。