東京オリンピック(五輪)サーフィンの金メダル候補、五十嵐カノア(20=木下グループ)が、鮮烈な日本代表デビューを果たした。東京五輪「前哨戦」のワールドゲームズ第2日が17日、愛知・田原市のロングビーチで行われ、初めて日本代表として出場した五十嵐が男子1回戦に登場。2本目に9・17の高得点をマークすると、2回戦では得意のチューブライディングも披露して3回戦へ1位突破。日本のファンの前で圧倒的な力を見せ、チームを勢いづけた。

◆サーフィンの競技方法 決められた時間内に乗った波を1本ずつジャッジが採点し、最も得点の高い2本の合計点で争う。ジャッジは難易度、創造性、革新性などを見て10点満点で採点。4・0~5・9がアベレージ、6・0~7・9がグッド、8・0以上がエクセレントとなる。今大会は4人1組で20分のヒートを行い、上位2人が次のラウンドに進出、下位2人は敗者復活戦に回る。

◆東京五輪出場への道 男女各20人で、国別出場枠は最大各2人。男子10人、女子8人は19年のCT上位選手。各国2人で人数に達するまで資格を与える。19年ワールドゲームズで米国を除く4大陸の最上位選手男女各4人。20年ワールドゲームズの上位男子4人、女子6人。残る男女各2人は、19年パンアメリカン大会の優勝者と開催国枠。ただし、開催国枠はCT、ワールドゲームズで出場が決まらなかった時のみ。

◆20年東京五輪のサーフィン競技 16年8月に開催都市提案の追加種目として野球・ソフトボール、空手などとともに実施が決まった。種目はショートボードで男女20人ずつが出場。会場は千葉・一宮町の釣ケ崎海岸。競技スケジュールは20年7月26日から29日の4日間で、8月2日までの8日間が「サーフィンフェスティバル」として音楽や他のイベントも交えた「フェス」になる。