フィギュアスケート18-19年グランプリ(GP)シリーズの記者会見が7日、東京都内で開かれ、平昌五輪代表の田中刑事(23=倉敷芸術科学大大学院)は、「いま、織田くんに勝ちたい」と前日6日のジャパンオープンで織田信成氏(31)が出した176・95点を超えることを目標に掲げた。

5年前に現役引退した織田氏は、日本チーム男女4人中、唯一プロスケーターとして出場。4回転-3回転の連続トーループを決めるなど完璧な演技を披露し、ISU(国際スケート連盟)非公認記録ながら今季世界3位相当の好スコアをマークし、日本の2年ぶりの優勝を導いた。

今季田中が初戦のオンドレイ・ネペラ杯で出した144・39点、五輪金メダリスト羽生結弦(23=ANA)がオータム・クラシックで出した165・91点を超えるハイスコアに「現役として刺激された」と田中。ショートプログラム(SP)1本、フリー2本計3本の4回転ジャンプを含む完璧な演技を目指しながら、「あれ(織田の演技)を超えられるように。僕たち後輩にみせてくださったので、奮起しないといけない」と闘志を燃やした。

一方、田中から“打倒宣言”を受けた織田氏は「まだGPシリーズや全日本選手権のエントリーは締め切りましたかね。無理? 僕、今シーズンはもう出ないです」とボケて、笑いを誘った。