世界ランク6位の日本が同13位のプエルトリコを3-0で破り、1次リーグから通算6勝1敗として3次リーグ進出圏の3位をキープした。

ミドルブロッカー荒木絵里香(34=トヨタ車体)がチーム最多の12得点。中央からの攻撃に加えて、ブロック、サーブでもポイントを挙げて勝利の原動力になった。日本は明日10日、7戦全勝で全ストレート勝ちを続ける首位のセルビアと対戦する。

チーム最年長の荒木が存在感を発揮した。中央からの速攻、移動攻撃で12点とチームを引っ張った。「昨日は攻撃で機能できなかったので修正できてよかったです」。7日のドミニカ共和国戦はフルセットで7得点。セッターとのコンビにもズレがあったが、1日で切れ味を取り戻した。

最多得点がアウトサイドのアタッカーではなく、ミドルの選手は極めて珍しい。同ポジションの奥村も10得点と、この日の日本はミドルが活性化した。セッター田代は「意識してミドルを多くしました。印象づけられたと思います」。

明日のセルビア戦は3次進出をかけた大一番。相手がミドルを意識すればサイド、バックアタックが効果的になる。「私が点を取らなくてもチームが勝てば」と荒木。ベテランが決戦を前に大事な布石を打った。