男子テニスで、世界4位のフアンマルティン・デルポトロ(アルゼンチン)が、右膝蓋(しつがい)骨を骨折したと、14日、所属事務所が発表した。

デルポトロは先週の上海マスターズの3回戦で転倒。右膝を痛め棄権していた。手術の必要はないと見られているが、今季は絶望的で、「また、こんな困難が襲うとは考えても見なかった」と話しているという。

デルポトロは、すでに年末上位8人だけが資格のあるツアー最終戦ATPツアー・ファイナルの出場を決めている。現在、出場権争いのレース順位は3位。ただ、出られないとなると、9位以下に出場権が繰り下がる。15日付の最新レース順位で、ボーダーラインの選手は、8位が3535点でティエム(オーストリア)、9位が3000点の錦織圭(日清食品)、10位が2930点のイスナー(米国)、11位が2300点のチョリッチ(クロアチア)となっている。

錦織が、残り2大会で、535点差のティエムを逆転するのは数字上は可能だ。しかし、10位イスナーとの差がわずか70点。実質的には、この2人の争いと考えられる。錦織は22日からレベル500のエルステバンク・オープン(ウィーン)、29日開幕のマスターズ大会パリ・マスターズに出場予定。イスナーは、今週のレベル250のストックホルムオープン、その後は、錦織と同じ2大会に出場予定。