男子決勝は、飛龍が98-78で浜松開誠館を退け、2年連続9度目の優勝を決めた。エースのPF杉山裕介(3年)とSG関屋心(3年)を中心に総合力で上回った。優勝校が出場する全国大会は今月18日に抽選会が行われ、12月23日に東京で開幕する。

飛龍連覇へのカウントダウンが始まった第4クオーター(Q)残り25秒4、原田裕作監督(35)は、関屋を残し、出番のなかった3年選手をコートに送り出した。そして、3点を積み上げた。新人戦、総体でも連覇し、2年連続3冠。タイトル数と同じく計6度宙に舞った原田監督は「疲れました。前半は関屋、杉山以外で得点し、前半は10点以上のリードで終えられたのはプラン通りでした」と話した。

冷静に戦った。飛龍は第1Q、先制点を挙げたのはCリュウ・ヤハオ(2年)。その後も杉山、関屋のダブルエースが黒子に徹した。SF山村祥太郎(3年)の3点シュート3本もお膳立てし、早々に13点差をつけた。その後、何度も点差1桁にされるも、逆転は許さなかった。山村は「準決勝まではダメでしたが、今日はリズムよく打てた」と胸を張った。

飛龍は昨年の全国で初の8強入りを決めた。杉山は「守備を見直して、目標は去年の先輩を超えることです」と意気込んだ。【大野祥一】