卓球のワールドツアー、オーストラリア・オープンで伊藤美誠(スターツ)と組んだ女子ダブルスで優勝した早田ひな(18=日本生命)が13日、欧州遠征から帰国した。

今年、同大会も含め、「みまひな」ペアで、3月のドイツ・オープン、7月のオーストラリア・オープンと3勝を挙げ、女子ダブルス世界ランキングで1位に立っている。

激戦の疲れも見せず笑顔で帰国した早田は「うれしいというよりは、課題とかも見つかって実感はない。どちらかというと2人でもっと、もっとという意識。気にしていないのがいいのかな」と高い向上心をみせた。

同大会の決勝では、世界ランキング10位の陳幸同、同35位の孫穎莎の中国人ペアと対戦した。序盤から試合のペースを握ると、同年代コンビの抜群のコンビネーションで、相手を翻弄(ほんろう)。相手ペアに最後まで流れを渡さず3-0で圧勝した。

「外国人にも負けなくなってきた。戦術が増えて結果に表れている。もっと戦術を増やしていければ、中国人にも勝てるのかな」と自信をのぞかせる。

ペアを組む伊藤は、スウェーデン・オープンで世界ランキング1位の朱雨玲(中国)を破るなど中国人上位3選手を撃破した。

「決勝は私はオーストリアへの移動日だったので会場で見ていないけど、すごいなと思う。私は中国人選手と戦う時はリスクを負ってチャレンジしてその結果ミスをしてしまうが、みまはいつも通りの試合ができる。相手を自分のペースに引き込んでしまう。見習いたいと思う」と絶賛した。

今後は17、18日に大阪・羽曳野で行われるTリーグに参戦する予定だ。「たくさん試合をして、試合の中でうまくなりたいなと思う」と抱負を語った。