4連敗中だった京大が最終節を白星で飾った。この試合、RB佐藤航生(4年)の突破力が光った。前半、味方がエンドゾーン前まで迫ると、最後は佐藤が押し込み、2つのTDを決めた。また、最終クオーター(Q)には、複数の守備陣に囲まれながらも、これを振り切り、55ヤードを激走。勝利を決定づけるTDを奪った。

「いろんな人への感謝を示すため、走って勝利に貢献しようと思った」。最後の試合に気合十分で臨んだ佐藤は「今まで出た試合で一番、自分の力が発揮できた」と喜びを爆発させた。三輪誠司ヘッドコーチは「向こうは、甲子園ボウル(出場の可能性)がかかった試合。だからこそ気を抜かず絶対に勝ちたかった」と、この試合に意気込んでいたことを明かした。今季、開幕から2連勝した京大だが、第3節以降4連敗を喫していた。「全体でみるとよくやってくれた。持てる力は全部出した」。最終節を勝利で終え、選手たちをねぎらった。

敗れた関大は4勝2敗1分けで3位が決定。1、2位が進む甲子園ボウル出場を争う西日本代表校決定トーナメント進出の可能性が消滅した。