ノーシードの福山平成大が、東海大を3-1で退け、初の決勝進出を果たした。

Vリーグ男子のFC東京に内定している迫田郭志主将(4年)が、要所でスパイクを決めてチームを引っ張った。「セッターには『厳しいときは俺に持ってこい』と常に言っていた」と迫田。松井弘志監督も「迫田は自分のスタイル、生かし方を分かっている。上(FC東京)でも活躍すると確信している」と、エースに全幅の信頼を置いていた。

50人以上の部員全員が保健体育を学ぶ「福祉健康学部」に所属し、教職免許取得を目指している。東海大や決勝で戦う早大など、豊富な人材が集まる関東の強豪大学には、迫田も「意識しているし負けたくない」と、地方大学の筆頭として反骨心を抱いている。

決勝の相手は大会連覇を狙う早大。迫田は「自分たちがダークホース的な存在になっていると思う。決勝ももちろん勝って優勝したい」と話した。松井監督は「平成最後の大会なので『平成』が勝ちますよ」と不敵に笑った。