日刊スポーツの新企画「これ、要ります?」の第6回はプロ野球巨人の亀井善行外野手(36)の打撃用手袋。打撃には必須の相棒で、今月8日のジャイアンツ球場での自主トレでも使用した、汗と努力の跡がにじんでいます。東京五輪で復活した野球で、09年の第2回WBC日本代表メンバー、世界一にも輝いた名手の「お宝品」をいただきました。

■1人にプレゼント■

ジャイアンツ球場での自主トレ後、亀井に単刀直入に尋ねた。「使わなくなったものをいただけませんか?」。突然の問い掛けに「えっ?」と驚きながら、企画の内容を説明をすると快諾。「何がいいですかねぇ。少し考えさせてもらっていいですか」とロッカー室に消えた。

数分後、ロッカー室から現れた亀井が手に持っていたのは、打撃用手袋だった。ほんの数分前、ティー打撃で使用したもの。「汗で湿ってると思うので、乾かしてくださいね」と言って、手渡された。「今、使ってるものですよね? いいんですか?」と尋ねると、「喜んでくれればいいですが」と笑顔で話した。

「こだわりはあまりない」そうだが、唯一、色にはこだわる。数年前、野球では広島、サッカーでは浦和レッズ、鹿島アントラーズが強く「あやかろうと思った」とバット、スパイクなどにも赤を導入。赤は闘争心やアドレナリンが出るとされ、17年から2年連続で100試合以上に出場するなど、結果に直結した。

破れたり、劣化したら使用をやめるため、用具メーカーから年間で何セットも用意されるが、8日に使用したものは「世界に1つだけ」。「これ、要ります?」というか、ファンには「絶対ほしい」お宝グッズをいただいた。【久保賢吾】

◆応募方法 プレゼント希望者は、はがきに住所、氏名、このページの感想を明記の上、〒104・8055(住所不要)日刊スポーツ新聞社スポーツ部「これ、要ります?(6)」係までご応募ください。23日到着分まで有効です。