東地区最下位のレバンガ北海道は西地区最下位の滋賀を78-63で下し、今季10勝目を挙げた。第1クオーター(Q)で27-8と大差をつけ、1度も追いつかれず今季2度目の2連勝を挙げた。この日27歳の誕生日を迎えた松島良豪が、試合開始早々の4連続を含む9得点、チーム最多の6アシストで勝利へとけん引した。残り22試合。アシストランクでリーグ2位のお祭り男がB1残留へのカギを握る。

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27歳もエンジン全開だ。6試合ぶり先発の松島は、本職の司令塔ではなく、得点力が求められるシューティングガードでスタート。「自分が先頭をきってアタックしようと思っていた」。第1Q開始41秒、コート右で受け取ると迷わずジャンプショット。この日初シュートでチーム初得点を奪うと、36秒後には自ら獲得したディフェンスリバウンドからそのまま持ち込み、鮮やかな連続得点で主導権を引き寄せた。

昨季全60試合で記録した得点、アシスト数を、今季は出場37試合のこの日で大きく上まわっている。1試合平均5・5得点(昨季は2・0)と好調で、アシストは6・3(昨季2・8)でリーグ2位。「アシストは味方のおかげ。点数は水もの。大事な時間帯にどうゲームコントロールしていくかを大事にしたい」とそっけないが、この日も10点差に詰まった第3Q残り6分21秒に多嶋の得点をアシスト。10連続得点の流れを作り、追いすがる相手を振り切った。

プレータイムは昨季の2倍以上。今季は「むりやり入れるようにしている」という間食を含め、1日5食の「食トレ」を実施。遠征で外食も増えるが、自宅ではもやしたっぷりのラムしゃぶで栄養面を気遣っている。昨季まではシーズン中5キロ近く体重が減っていたが、今季はベスト体重の78キロをキープ。最後までプレーに集中できるスタミナがついた。

順位は東地区最下位と変わらないが、B1残留を争う東地区5位秋田がこの日敗れゲーム差は「3」に縮まった。次節9、10日の新潟2連戦(札幌・北海きたえーる)後は約3週間、リーグが中断する。「ホームでの試合もディフェンスからしっかりと頑張りたい」と松島。4連勝で一気に上昇気流に乗りたい。