世界7位の錦織圭(29=日清食品)が、接戦の末に敗れた。4大大会3度の優勝を誇り、元世界3位で同68位のスタン・バブリンカ(スイス)に2-6、6-4、4-6のフルセットで敗れ、今季2度目の決勝進出はならなかった。次戦は、25日開幕のドバイ選手権(UAE)に出場予定だ。

錦織は、第1セット、バブリンカの速い展開に押され、2度、自分のサービスゲームを落とし、4ゲームを連取された。2ゲームを返すが、2-6で失った。しかし、第2セットに入ると、バブリンカのミスが増えるのと同時に、錦織のミスが減った。今度は錦織が4ゲームを連取し、6-4で奪った。

最終セット。歴代最高勝率を誇る錦織で、今年も最終セットは負けなし。しかし、バブリンカは第1サーブのスピードが上がり、ブレークのチャンスを与えない。ともに、サービスキープが続いた第10ゲーム。ついに、錦織が力尽きて、今年2敗目を喫した。

決して悪いプレーではなかったが、得意のバックのストレートが少なかったのが気にかかる。ストレートは、ネットの両端が高くなっているため、リスクを伴うが、その確率がやや落ちていた。それでも、今回の結果で、18日発表予定の最新世界ランキングで6位に浮上する。