20年東京オリンピック(五輪)の開幕まで500日となった12日、大会組織委員会は競技種目を表すピクトグラムのデザインを発表した。競技ピクトグラムは1964年東京五輪で生まれ、その後の大会では標準化されたため、発祥の地として、64年モデルをモチーフに制作した。

今回、五輪史上最多の33競技50種類がつくられた。12年ロンドン五輪では39種類、16年リオデジャネイロ五輪では41種類だった。

64年モデルをモチーフにした理由について担当者は「シンプルで分かりやすい情報伝達のレガシーとなった前回大会を尊敬し、発案した」と説明。前回モデルの要素を踏襲し、各競技、現代の動きに合わせたデザインを新たに加え、64年のレガシーに現代の息を吹き込んだ。

来月発表予定のパラリンピック版は、64年には作らなかったが新たに22競技23種類を発表する予定。

競技ピクトグラムとは各競技を人型の絵文字で表す視覚記号。会場周辺の案内板やパンフレット、チケット、国際映像にも使われ各大会を象徴するデザインの1つとなる。アジア初開催だった64年大会では、あらゆる言語圏の人でも一目で理解できる「共通言語」で訪日客をもてなそうとの思いから、考えられた。