4年連続日本一を目指す富士通が、新体制で白星発進した。

昨季まで14年間率いた藤田ヘッドコーチ(HC)に代わって山本HCが就任。

RB高口の44ヤード独走を皮切りにランで2、パスで4TDに1FG。守備でもDBアディヤミが63ヤードのインターセプトリターンTDをマーク。富士ゼロックスを51-0で下した。

昨季はRBに転向して大活躍のニクソンこそ米国帰国中で欠場も、エースQBバードソンは先発した。若手にチャンスを与えるところだが、山本HCは「昨季は夏からの参加。まだフィットしていない部分もあり、春からしっかりやらせる」と説明した。

2年間米サンディエゴ州立大にコーチ留学していた。帰国2、3年後にHCになるつもりだったが、昨年12月にHC就任が決まり、1月に帰国した。

「自分が先頭に立ってハードワークすることで、チームも動かしていきたい」。その信条通りに「ゼロからの出発だが、やるからにはしっかり勝つ。秋に向けてもっと高いレベルへ、総合力を上げていきたい」とも話した。

今年は強豪大のエース級を中心に、新人も10人が加わった。昨年入社もメンバー外だった選手もおり、現在の選手数は75人。「新人全員に期待し、チャンスを与えていきたい。やるべきことはできていた」。後半は積極的に起用し、法大出身のWR高津佐がTDパスなどで応えた。65人の登録メンバー争いを過熱させ、まずは9年ぶりの春の優勝を狙う。