アーティスティックスイミング(AS)のジャパンオープン開幕を翌日に控えた26日、東京辰巳国際水泳場で有力選手会見が行われた。

国際水連ワールドシリーズとなって3年目の今年は、世界最強のロシアから五輪金メダル5個を誇るスベトラーナ・ロマーシナ(29)も参戦。世界選手権(7月12日開幕、韓国)を前に、大きな注目が集まる。

井村雅代ヘッドコーチ(HC)は「ロマーシナの自由自在に動かせる体。これを直接、見ることで選手たちも目指すべきものがわかる。私がいつも言っていることが『なるほど、これか』と思ってくれる。それを共有できることは日本の宝になる」と話した。エース乾も「世界選手権前にロシアと一緒に出られるのはいいこと。少しでも近づけるようにしたい」と意気込んだ。

日本は新ルーティンも披露する。乾、吉田組のデュエットはテクニカルルーティン「くのいち桜吹雪」、チームはフリールーティン「IYO!~祝おう!~(東京は今日もお祭り騒ぎ)」で20年東京五輪を見据えている。井村HCは「どこまでロシアに迫れるか」と目標を掲げた。