世界8位のアシュリー・バーティ(23=オーストラリア)が4大大会初優勝を遂げた。ノーシードで勝ち上がってきた同38位のボンドロウソバ(チェコ)に6-1、6-3のストレートで勝ち、全仏女子シングルスでは73年コート以来、46年ぶりのオーストラリア選手の優勝となった。「信じられない。今日は完璧な試合だった。マジカルな2週間だった」。バーティは、優勝賞金230万ユーロ(約2億8800万円)を獲得し、10日発表予定の最新世界ランキングで自己最高の2位になる予定だ。

バーティは、ジュニア時代、すべての年代で、国内のタイトルを総なめ。11年には、ウィンブルドンのジュニア部門にも優勝し、同年ジュニア世界ランキング2位にまで上り詰めた。将来を嘱望されたオーストラリア期待の若手だった。

しかし、プロ転向後、14年全米を最後にホームシックにかかり、約2年間、テニスから離れ、クリケット選手として国内リーグでプレーしていた経験を持つ。クリケットでも才能を発揮したが、16年2月にテニスに復帰。世界623位から再スタートを切り、ついに4大大会の頂点にまで上り詰めた。

 

◆全仏オープンは、WOWOWで5月26日~6月10日、連日生中継。WOWOWメンバーズオンデマンドでも配信。