飛び込みで6度目のオリンピック(五輪)出場を目指す寺内健(38=ミキハウス)が10日、兵庫・宝塚市内で練習を公開した。

世界選手権(7月12日開幕、韓国)では全競技を通じて個人名での「東京五輪内定1号」のチャンスがある。坂井丞と組むシンクロ板飛び込みでは8位以内、個人種目の3メートル板飛び込みでは12位以内に入れば、五輪切符を手にできる。寺内は「五輪が決まることは喜びではあるが、五輪内定を目標にするとそれ以上はいけない。トップ5に入ることが東京五輪につながるし、その自信もある」と力強く宣言。6度目の五輪を決めれば、日本勢夏季五輪最多出場の馬術杉谷泰造と並ぶことになる。

同じJSS宝塚を拠点とする12歳玉井の存在も発奮材料になっている。「彼から受ける刺激は大きいし、今となれば、追いつけ追い越せ」と気合十分。26歳下の天才少年から何かを学ぼうとする姿勢も、ベテラン38歳がトップレベルで戦い続けられる理由だ。