バスケットボールのB1秋田ノーザンハピネッツは26日、新ヘッドコーチ(HC)に今季までアシスタントコーチ(AC)を務めた前田顕蔵氏(36)が就任すると発表した。今季限りでペップHC(50)が退任し、15年からACを務めるなどチームを熟知する同氏が昇格した。

大阪出身の前田HCは選手としてプロ経験はないが、08年から国内のプロ球団で指導者して経験を積み、bj高松(現B2香川)では11~15年までHCで指揮を執った。秋田入団後の16年にJBS公認S級コーチライセンスを取得。昨年は男子日本代表のサポートコーチ兼通訳も兼任し、W杯中国大会(8月31日開幕)出場権獲得に貢献した。

秋田での5季目はHCとして指揮を執る。クラブを通じ「この4シーズン、bjリーグ最後の有明、B2降格、B1昇格そして残留とたくさんの経験をさせていただきました。ペップHCが築いた激しいディフェンスを継承しながら、新しいことへのさらなる挑戦もしていきます」と決意表明した。水野勇気社長は「さらにチームバスケットを進化させていくためには、前田氏以外にいないと考えておりました」と、悲願のチャンピオンシップ進出を託した。