4輪ドリフト大会「FORMULA DRIFT JAPAN」第3戦(日刊スポーツ新聞社後援)は27日、静岡・富士スピードウェイで決勝トーナメントを行い、山下広一(JZX100マーク2)が今季初優勝を飾った。

決勝で予選トップの益山航(S15シルビア)と対戦。第1戦覇者益山が優勢と見られたが、山下が延長戦を制した。

2年ぶり4度目の年間王座に向けて連勝を目指した第2戦の覇者アンドリュー・グレイ(スコットランド、JZX100マーク2)は1回戦で敗退した。年間ポイント争いは益山が首位、山下が2位に浮上した。

”チャンプ”の愛称を持つ山下はグレイを破った飯塚一哉(AUDI A5)を2回戦で下し、勢いをつかんだ。準決勝では今回3位となった実力者、箕輪慎治(JZX90マーク2)を延長の末に退けると、決勝でも延長で勝ち切った。

第2戦で決勝トーナメント1回戦敗退の山下は「前回のレースでチームに大迷惑をかけた」と反省した。そして、「この富士はチームに何とか優勝を持って来たくて、頑張った」。愛車のコンディションも「ものすごく良い状態でチームに感謝している」という山下は「めちゃめちゃうれしい。やったー」と少年のように喜びを爆発させていた。