20年東京オリンピック(五輪)ゴルフ競技のテストイベントが14日、会場の埼玉・霞ケ関CCで始まった。同日から開幕した日本ジュニアで、同五輪組織委員会が成績の集計やスコア速報を試験的に運用。

スコアラーがジュニア選手のプレーに付き添い、パームパイロットと呼ばれる端末でスコアを送信した。また打球の距離や落下地点を確認するボールポジションシステムも導入し、高温で各機器が正常に作動するかをチェックした。

五輪本番は男子が来年7月30日~8月2日、女子が8月5日~8日と決まっており、日程の違いは1、2週間程度。この日は雷雲接近で3度も競技中断したことを受け、五輪組織委員会の森泰夫大会運営局次長は「雷対策は重要視している。こういうことはやはりあるということがよく分かりました。今後を含めて考えたい」と説明した。また連日、1万人近くの来場が予定されるギャラリー誘導の指示系統もチェックする予定だという。

今回、国際ゴルフ連盟からピーター・ドーソン会長ら計15人が会場入り。国際オリンピック委員会からも多くの関係者が来日するなど、本番さながらの「リハーサル」は大会最終日の16日まで続く。【藤中栄二】