世界77位の西岡良仁(23)は、今年2大会優勝で同38位のデミノー(オーストラリア)に勝ち、自身初のマスターズ大会ベスト8入りを決めた。

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西岡が、錦織に続いて、デミノーも破り、ついに自身初のマスターズ大会8強入りだ。16年3月のマイアミオープンで初のマスターズ大会本戦出場。約3年半、同本戦9大会目の挑戦で、目標だったベスト8にたどり着いた。「マスターズの準々決勝に行きたかったので幸せ。自分にとって特別な瞬間になった」。

相手は、今年すでに2大会で優勝しているトップ選手の1人だ。しかし、昨年3月のマイアミでストレート勝ちしていたことで「相性はいいと思っていた」と、手応えはあった。その言葉どおり、ゲームは競ったが、1度も相手にブレークポイントを与えず。しっかりと勝ちきった。

この1勝で、世界ランクが自己最高の58位に迫る。しかし、「今年の目標はトップ40入り」と、さらに高みを見つめる。20年東京五輪代表のボーダーライン、世界60位もクリアし、初の五輪代表もしっかりと見えてきた。