オービックが順当に開幕勝利も、反省の多い試合になった。オール三菱を相手に、開始早々DB寺田がインターセプトリターンTDで先制した。

さらにランで2、パスで1TDを挙げて、前半を27-2で折り返し。後半は反則の連発などミスが多発し、3TDを挙げるも2TDを奪われた。この2年間は52-0と完封で大勝した相手に48-16の勝利。6年ぶり王座奪回へは不満の残る初戦となった。

QBスカイラー、RB李の2枚看板らの主力が欠場した。古庄ヘッドコーチは「今調子のいい選手を使った」と説明したが、格下相手に温存したと言える。それでも実力差は歴然だったが、後半は自滅ムードだった。何しろ反則8回で99ヤード罰退した。自らリズムを崩していき、RB地村主将は「日本一へは程遠い」と認めた。

古庄コーチは開口一番「話すことがない」と苦笑いだった。その中でもRB成瀬が2TDランに「一番の収穫」と明るい材料も強調。次戦はエレコム神戸との対戦に「次の大阪遠征が前半戦のキーになる。この試合の経験を生かして上げていきたい」と話した。