柔道の世界選手権男子73キロ級金メダルの大野将平(27=旭化成)が7日、奈良県天理市の母校天理大で行われた地域貢献活動に参加した。

市内外から集まった200人超の子供らと柔道を通じて交流した。柔道部員が企画した練習メニューなどを約2時間行った。大野が得意の大外刈りや内股を披露すると、子供らは食い入るように見ていた。終盤にはだるまさんが転んだや鬼ごっこなども行った。大野とともに天理大を拠点とする世界選手権男子66キロ級金メダルの丸山城志郎(26=ミキハウス)も積極的に子供たちと交流を図っていた。

世界選手権を制した大野と丸山は、11月のグランドスラム(GS)大阪大会を優勝し、その後の強化委員会で出席者の3分の2以上の賛成を得れば20年東京五輪代表に内定する。大野は「丸山と一緒に(GS大阪大会に)出るので応援に来てください」と呼び掛けると、丸山は「目標は東京五輪で優勝すること。稽古を積んで素晴らしい姿を見せたい」と抱負を語った。

この日の柔道教室は、天理市と天理大が連携した「天理トップアスリート地域貢献プロジェクト」の一環で実施された。今後もスポーツを通じてさまざまな取り組みが行われ、主に天理大が全国的に優秀な成績を収める柔道、ラグビー、野球、ホッケーの4競技の魅力を全国へ発信する。大野は今年5月に「天理市スポーツ政策特別顧問」に就任し、柔道教室でも子供たちに名刺を渡すなどしていた。