今季初戦の紀平梨花(17=関大KFSC)が、ショートプログラムで78・18点を記録して首位発進した。

冒頭のトリプルアクセル(3回転半)を完璧に着用すると、続く3回転フリップ-3回転トーループの連続ジャンプと、3回転ループもきっちりと決めた。大きなミスもなく、演技を終えると笑顔を浮かべて、両手でガッツポーズした。

ノーミスの演技を振り返り「目指していた全てのジャンプを絶対に決めたい思いがあったのでよかったです」と安堵(あんど)した。この日午前の練習でも3回転半を10本中8本成功させるなど、安定感が増してきている。「昨シーズンはショートの時からフリーの練習をやり過ぎていた。(グランプリ)ファイナルの時にショートの練習だけをしていたことを思い出して、ショートだけの練習を今日の朝にした。感覚が染みついていた」。SPで80点超えの高得点を出した、昨季のグランプリ・ファイナルでの経験をいかした。

フリーは13日(日本時間14日)に行われる。昨季から練習を積んできた、4回転サルコーをプログラムに組み込むかについては「明日の練習でトリプルサルコーを見て、4回転サルコーを練習して、その時に考えるかなと思います。まだ(4回転サルコーを)入れて通したことがなくて。そこが迷っているところです」と話した。