ショートプログラム(SP)首位の紀平梨花(17=関大KFSC)が、フリー145・98点、合計224・16点、今季初戦を優勝で飾った。

冒頭の3回転-3回転の連続ジャンプは後半が2回転に。その後のトリプルアクセルは回転不足を取られたが、3回転フリップやコンビネーションジャンプ、最後の3回転ループもうまく着氷した。演技後、右手を挙げガッツポーズし自分にするかのように小さく2度拍手した。

2位に142・29点、合計217・43点のエフゲニア・メドベージェワ(19=ロシア)、3位に128・07点、合計184・38点のイム・ウンス(16=韓国)が入った。

点数と順位が発表されると、紀平は満面の笑みでカメラに向かって、両手でVサインした。

オフの期間はスイスへ合宿へ行き、06年トリノ五輪男子銀メダルのステファン・ランビエル・コーチに師事。ジャンプもしかりだが、特にスケーティングに磨きをかけた。「最後のジャンプまで追いつけないほどのスケーティングの数をやった。細かいステップとか、スケーティングの難しい動きがあった」と徹底したという。

だからこそ「積み重ねると安定した滑りになってきた。毎日のスケーティングをいつものルーティンに入れていくと、安定感のあるスケーティングにつながる」と安定した演技ができるようになり、SPでのノーミス首位発進につながった。