【シュツットガルト(ドイツ)2日=阿部健吾】4日に開幕する体操の世界選手権を控え、男子エースの谷川翔(20=順大)が公式練習に臨んだ。

跳馬で新技ロペス(伸身カサマツ跳び2回ひねり)を組み込むが、高3の後輩の橋本大輝からは「『翔さんがロペスを跳ばないと日本は勝てないです』と圧をかけられた」と苦笑。「それくらいの方がこっちも頑張れる」と意気に感じた。

実際、ロペスを操る橋本からは細かい技術の助言も受けたそうで、「大輝に教えられてうまくいく感じ」と手応えも得た。初代表ながら全日本選手権とNHK杯を制した新世代の雄は、「ワクワクも緊張感も出てきた」と静かに高揚した。男子は6日から予選が始まり、日本は7日に登場。昨年は3位に終わった団体決勝は9日行われる。