B1新潟アルビレックスBBは13、14日のホーム開幕、川崎ブレイブサンダースとアオーレ長岡で対戦する。地元長岡市出身のSG今村佳太(23)が自身の今季初得点からの得点量産で、チームを引っ張る。開幕のA東京戦(5、6日=東京・立川立飛)は相手の厳しいマークにあって、無得点。チームも2連敗を喫した。仕切り直しのホーム戦で、チームの勝利に貢献することを誓っている。

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ホーム開幕の川崎2連戦。今村のテーマは明確だ。「A東京戦の悔しさを晴らす」。川崎対策を重ねるチーム練習の中、アタックを続けることを意識した。「自分の持ち味は3点シュート」と実戦形式の練習では迷わずにロングショットを狙った。

開幕戦はショックだった。チームは昨季リーグ王者の前に2連敗。自身は2試合無得点。1戦目は先発も、2戦目はベンチスタートだった。「スタメン落ちは悔しかった。出場時間(3分48秒)が短かったのも」。相手守備にきっちりとマークされ、シュート数も2戦目はわずか1本。一昨年の11月に入団し、3季目。昨季の開幕時は出場停止中だったため、開幕戦は初体験。得点源の1人として期待されながらも不完全燃焼のスタートになった。

その分、ホーム開幕に向けるエネルギーは高まった。A東京戦後、ビデオを見直し自身のプレーをチェック。昨季の川崎戦の映像を見ながら相手のイメージも植えつけた。何より「アオーレは大好き」と言うようにホームコートは相性がいい。自身の最多得点の19点(18年3月4日・A東京戦)を記録したのもアオーレ長岡だ。「ブースターの声援に応えたいと思う」。応援がストレートに力になる。

「逆境になればなるほど、頑張れる」と言う。長岡工、新潟経営大と学生時代は全国的には無名の存在。プロ入り後に実力を伸ばし昨季は日本代表にも選ばれた。連敗スタートに自然と火がついた。「得点して、ホームで勝って流れを変える」。今季初勝利へ、けん引役になる意欲を見せた。【斎藤慎一郎】

○…今村と同じ長岡市出身のSG石井峻平(24)もホーム開幕での活躍を誓う。A東京戦は出番がなかったが「いい時間帯もあった。それをやり続けることが大切」とベンチから見ながら必要な部分を把握した。持ち味はハードな守備と3点シュート。「連敗を止めないと。雰囲気を盛り上げられるプレーをしたい」と気持ちを整えた。