2020年東京五輪・パラリンピック大会組織委員会の森喜朗会長(82)が7日、札幌市を訪れ、男女マラソンと競歩の札幌開催の協力を要請のため、北海道・鈴木直道知事(38)に続き札幌市・秋元克広市長(63)と会談した。

先に訪れた北海道庁では、鈴木知事に経費負担に関して問われ「どこが持ちますとは言えないが、経費についてはIOCにも、考えてくださいと言ってある。北海道には迷惑をかけない」と説明した。鈴木知事は「経費の部分の話もうかがえた。期間も短いですし、スピード感を持って大会を成功に導けるよう、緊密に連絡を取り合いながら、やっていきたい。いろいろありましたが、素晴らしい大会だと思っていただけるよう全力で取り組みたい」と話した。

8日には、組織委員会の実務者が札幌市を訪問し、市や道の関係者と今後の体制準備やコース案について協議を始める方針。森会長は「私が今日来たのは露払いのあいさつ。あした担当者がこちらに来るので、大事な部分の対応などを確認してもらいたい。北海道や札幌市のスタッフを含めた新しい委員会をつくった方がいい」と話した。

同会長は開催日程についても道と市に「8月9日の大会最終日ではなく閉会式やドーピング検査の時間もあるので、少し前倒しになる」と説明。札幌市の秋元市長は「夏のイベントと重なる時期なので、市民生活への影響が極めて少なくなるようにしていただきたい」と要請した。