94年以来25年ぶりの全勝対決となった「早明戦」を明大が36-7で制し、4年ぶり17度目の優勝を果たした。

満員のスタジアムで行われた注目の一戦。立ち上がりは、早大が敵陣で試合を展開し、速い球出しで連続攻撃を仕掛けたが、得点は奪えなかった。逆に、先制したのは粘り強い防御で得点を許さなかった明大。11分にスクラムで反則を奪うと、ラインアウトからのボールをFWが少しずつ前進。最後は15分にロックの箸本が早大防御をこじあけ、左中間にトライを奪った。

24分に早大も反撃。敵陣深く、右サイドのスクラムから右に展開し、ボールを受けたSO岸岡がインゴールに飛び込み、7-7の同点に。28分には明大がボールを左右に展開して奪った反則から、PGを成功させ、再びリードを奪い、10-7で前半を折り返した。

後半に入っても、先にペースをつかんだのは明大。ロック箸本の突破力を生かし、ボールをつなぐと、フランカー武井主将が右中間にトライ。SO山沢のゴールも決まった。同6分にも敵陣でのスクラムで反則を奪取。ラインアウトから得意のモールで持ち込み、連続トライを奪った。明大は安定したセットプレーから攻撃を展開し、19分にもFWを中心にインゴールをこじ開け、一気に点差を広げた。試合終了間際にはWTB山村がだめ押しのトライを奪った。

早大も、粘り強い防御で応戦したが、後半は得点を奪えなかった。

対抗戦からは明大、早大、帝京大、筑波大が大学選手権に出場する。